「AIって難しそう」——私がそう感じた理由の一つに「プロンプト(指示文)」に対するハードルがありました。
■ 「プロンプト(指示文)」という言葉に一度挫折した
「プロンプト」とは、AIへの指示文という意味です。AIから適切な回答を引き出すための、指示の出し方の決まり事のようなものがあり、それを知った時、「こんなに難しいことを覚えないと使えないの?」と感じ、一度AIから遠ざかってしまいました。
<役割を明確にする> <具体的で明確な質問をする> <知らないと答える許可をする> <回答の根拠を求める> <段階的に質問する>……「指示を出すたびにこんなに色々考えなければいけないの?」とうんざりしてしまったのです。
それが1年半前のこと。そのまましばらくAIから距離を置いていました。
■ 実際に使ってみると——”会話”するだけでよかった
しかし、この春から改めてAIを使い始めてみると、難しい指示文など一切必要ありませんでした。
「こうしたい」という目的と、その簡単な背景を、ただ会話するように伝えるだけで十分だったのです。必要があればAIから質問が来ます。その答えに疑問があれば再度聞き直し、修正案を考えてもらう。
これは人とのやりとりと、何も変わりません。
今回AIを始めた時、私が意識したのは「もしこれを人に依頼するなら、どのように伝えれば理解してもらえるか」という視点だけでした。それだけで、素晴らしい回答が返ってきます。最終的に判断するのは自分——それで十分です。
■ AIにも個性がある——複数のAIを使い分けてみる
最初はもっぱらClaudeを使っていましたが、最近ChatGPTとも会話をするようになりました。
きっかけは、AIを複数使っていらっしゃる方々から、「AIはそれぞれ個性や得意分野があるので、試してみるといい」というアドバイスをいただいたことです。それならば一度試してみようと思ったのです。
実際にChatGPTに相談してみると、少し違った視点からの詳しい説明がありました。この方向性で良いのかな?と思っていたことを、背中を押してもらえた感じです。
このように「複数の相手に意見を聞く」ことは、実際の人間関係の中では軋轢を生じることもあります。でもAIはフラットに受け止めてくれます。ChatGPTからは「実際に色々試しているのですね」と、ごく自然に返ってきました。
バリバリの昭和世代には、目から鱗ではないでしょうか。
AIの個性に応じた使い分けも、これからのAI活用の一つの形かもしれません。しかもチャットで会話するだけなら無料プランで十分です。お財布にも優しくて、ありがたいことです。
■ シニア世代こそ、AIとの会話が得意かもしれない
AIとの会話は、人との会話と変わらないと思います。目的を伝え、やりとりを重ねながら答えを引き出していく——それはまるで、職場や地域でさまざまな人と関わりながら物事を進めてきた経験と同じではないでしょうか。
人生経験を長く積んできたシニア世代こそ、実はAIとの会話が得意な世代かもしれません。
■ AI時代を、少し楽しんでみませんか
老若男女、誰もが避けて通れないAI時代。だからこそ、「使いこなさなければ」と難しく考えすぎなくても良いのかもしれません。
まずは、会話をするように少し触れてみる。それだけでも、AIとの距離はずいぶん変わる気がしています。
AIを生活の中でどう活かせるか——これから一緒に、ゆっくり探していきませんか。


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