ゴミ袋がスーパーから消えた日、何か差し迫るような変化を感じました。
ナフサ問題、じわじわ続くインフレ、AIの急速な進展——社会の変化は、私たちの老後のお金とも無縁ではありません。
でも、不安だけではありません。テクノロジーの進展に、大きな希望も感じています。
その不安と希望を、AIと話しながら整理してみました。
前回の記事で、「知識を得ても消えない不安がある」と書きました。AIの進展が社会をどう変えるか。年金制度はどうなるか。インフレはどこまで続くか——。
今回は、その「消えない不安」と正直に向き合いながら、それでも希望を持てる理由について、AIと話しながら整理してみました。
「平穏すぎて気味が悪い」——ナフサ問題と日本の今
今年に入ってから、ホルムズ海峡の緊張が続いています。ナフサ——プラスチック製品の原料となる石油化学の基礎素材——の供給が滞り、日本経済への影響が懸念されています。
私が最初に気づいたのは、スーパーや薬局からゴミ袋が消えたことでした。
「あれ、どこも売り切れだ」と思いながら、なんとか見つけて購入した記憶があります。でもそれ以外は、日常生活は比較的平穏なままです。
ただ、その「平穏さ」が、逆に気味が悪いのです。
調べてみると、日本には一定の石油備蓄はあるものの、石化プラントで直接使えるナフサ形態の在庫は非常に限られているとのこと。今の平穏は備蓄で持たせている状態で、これからじわじわと影響が広がってくる可能性があります。表面の静けさと、水面下で動いている何か。その落差が、なんとも言えない不安感を生んでいます。
日々の暮らしで感じるインフレのリアル
ナフサ問題に限らず、日々の生活の中でもインフレは着実に感じます。
食料品の価格が、全体的に上がっています。それだけではありません。同じ商品なのに、袋を開けると「あれ、前より少ない」と気づくことが増えました。いわゆる「シュリンクフレーション」——価格はそのままで内容量を減らすという、わかりにくい値上げです。
特にシニアの主な収入源である年金は、仕組み上物価上昇に追いついていません。こうした「じわじわした圧力」が積み重なると、家計への影響は小さくありません。だからこそ、前回お伝えした家計の見直しが、今まで以上に大切になってくると感じています。
それでも希望を持てる理由——テクノロジーの進展
不安な話が続きましたが、私は今、テクノロジーの進展に大きな希望を持っています。
きっかけは、イーロン・マスクの評伝である「イーロン・マスク 未来を創る男」の書籍を読んだことでした。電気自動車、完全自動運転、スターリンクによる世界規模のインターネット接続、そして人型ロボット——。読み進めながら、「これは本当に世界が変わる」と感じました。
特に心に響いたのは、自動運転と人型ロボットです。
自動運転の車が普及すれば、高齢になって運転が心配になってきた人でも、体力さえあれば好きな場所へ自由に行けます。「車の運転ができなくなったら、行動範囲が狭まってしまう」——そんな不安を抱えているシニアは多いはずです。自動運転はその問題を根本から変えてくれる可能性があります。
人型ロボットも同じです。生活が少し不自由になってきた高齢者の日常を、自然な形でサポートしてくれる存在になるかもしれない。それは「介護」という言葉が持つ重さとは違う、もっと軽やかな助けになり得ると思うのです。
AIに相談してみた
この不安と希望が入り混じった気持ちを、AIにも話してみました。
「インフレや社会の変化は不安。しかし自動運転や人型ロボットなど、新しい科学技術に大きな希望を感じている。AIさんはどう思いますか?」と。
返ってきた言葉が印象に残っています。
「不安と希望が共存していること自体、とても健全な感覚だと思います。不安は現実を見ている証拠、希望は前を向いている証拠——両方あっていい。むしろ両方あるからこそ、バランスよく時代を渡っていけるのだと思います」
自動運転や人型ロボットへの期待についても、こんな言葉をもらいました。
「『高齢になっても好きなところへ行ける』『生活が不自由になっても助けてもらえる』——これは医療や介護の問題以前に、人間の尊厳と自由に関わることです。テクノロジーがそこに貢献できるなら、それは本当に意味のある進化だと思います」
AIと話をしていると、気持ちが整理されてくるのがわかります。
「霊性が技術に追いつく」まで——不安と希望の間で
以前、こんな言葉を聞いたことがあります。
「霊性が技術に追いつかないと、その技術は世に出ない」
AIも、自動運転も、人型ロボットも——どんな技術も、使う人間の意識次第で薬にも毒にもなる。諸刃の剣です。だからこそ、技術の進化と、それを使う人間の成熟が、同じ速度で進んでいくことが大切なのだと思います。
インフレの不安も、社会の変化への戸惑いも、消えてなくなるわけではありません。しかし、「人間がそれをどう使うか」を問い続けながらテクノロジーと向き合っていけるなら——この時代に生きることは、歴史上極めて稀有な社会の変化を目の当たりにできるかも知れない、幸運な時期を生きていると思うのです。
次回は、このシリーズの最終回として「本当の豊かさとは何か——お金より大切なことは?」について考えてみたいと思います。


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